追記 オーソクレースを引退馬に変更
0.はじめに
色々調べてたら菊花賞の2着馬がどうもパッとしないみたいなことをみたので、折角ならクラシック三冠を全部調べてみちゃおうという趣旨で行ったものです。
検証対象
グレード制になった1984年から2021年までの38年間で、皐月賞・日本ダービー(東京優駿)・菊花賞の
各2着馬の勝った重賞をみていく。
(現役馬は22年の3月末までの成績)
数え間違えている可能性は十分あるので、詳しい戦績は各ホームページを参照してください。
参照元→JRA公式、netkeiba より
表記
年度 馬の名前 皐月賞より前の勝利重賞数(G1数) /
皐月賞からの勝利重賞数(G1数)
勝った古馬混合重賞
ただし年度が新しいほど重賞数は多くなるので、数自体は参考程度に、何頭いるのかを数えるのがメイン
同一馬は後に書いてある方の戦績省略
古馬混合重賞勝利馬は○マーク
現役馬は☆マーク
太字レースは開催時にG1グレード
1.皐月賞
84 ビゼンニシキ 2(0) / 1(0) スワンステークス出走後に引退
85 スクラムダイナ 1(1) / 0 ダービー後に引退
86 ○フレッシュボイス 2(0) / 3(1)
日経新春杯 安田記念 大阪杯
87 ゴールドシチー 1(1) / 0
88 ディクターランド 1(0) / 0
89 ウィナーズサークル 0 / 1(1) ダービー馬 菊花賞後に引退
90 アイネスフウジン 2(1) / 1(1) ダービー馬 ダービー後に引退
91 シャコーグレイド 0 / 0
92 ナリタタイセイ 0 / 1(0) シリウスステークス後に引退
93 ○ビワハヤヒデ 1(0) / 6(3) 菊花賞馬
京都記念 天皇賞春 宝塚記念 オールカマー
94 サクラスーパーオー 0 / 0
95 タヤスツヨシ 1(0) / 1(1) ダービー馬 菊花賞後に引退
96 ロイヤルタッチ 2(0) / 0
97 シルクライトニング 0 / 0
98 ○キングヘイロー 1(0) / 3(1)
東京新聞杯 中山記念 高松宮記念
99 オースミブライト 1(0) / 1(0)
00 ○ダイタクリーヴァ 2(0) / 3(0)
鳴尾記念 京都金杯(連覇)
01 ○ダンツフレーム 1(0) / 2(1)
宝塚記念 新潟大賞典
02 タイガーカフェ 0 / 0
03 ○サクラプレジデント 1(0) / 2(0)
札幌記念 中山記念
04 ○コスモバルク 2(0) / 5(1) ※地方重賞が3つ、海外G1
(OROカップ (連覇))
エアラインズC(シンガポール)
05 ○シックスセンス 0 / 1(0)
京都記念
06 ドリームパスポート 1(0) / 1(0)
07 サンツェッペリン 1(0) / 0
08 ○タケミカヅチ 0 / 1(0)
ダービー卿チャレンジトロフィー
09 トライアンフマーチ 0 / 0
10 ○ヒルノダムール 0 / 2(1)
大阪杯 天皇賞春
11 ○サダムパテック 2(0) / 3(1)
マイルCS 中京記念
12 ○ワールドエース 1(0) / 1(0)
マイラーズカップ
13 ○エピファネイア 1(0) / 3(2) 菊花賞馬
ジャパンカップ
14 トゥザワールド 1(0) / 0
15 ○リアルスティール 1(0) / 2(1) ※海外G1
ドバイターフ 毎日王冠
16 ○☆マカヒキ 1(0) / 3(1) ※海外重賞1つ ダービー馬
京都大賞典
17 ○ペルシアンナイト 1(0) / 1(1)
マイルCS
18 サンリヴァル 0 / 0
19 ☆ヴェロックス 0 / 0
20 ○☆サリオス 2(1) / 1(0)
毎日王冠
21 ☆タイトルホルダー 1(0) / 2(1) 菊花賞馬
キングヘイローの高松宮記念
www.youtube.com
2.日本ダービー
84 ○スズマッハ 0 / 1(0)
エプソムカップ
85 ○スダホーク 1(0) / 3(0)
AJCC 京都記念 阪神大賞典
86 グランパズドリーム 0 / 0 ダービー後に引退
87 サニースワロー 0 / 0
88 ○メジロアルダン 0 / 1(0)
高松宮杯
89 リアルバースデー 0 / 0
90 ○メジロライアン 1(0) / 3(1)
宝塚記念 日経賞
91 レオダーバン 0 / 1(1) 菊花賞馬
92 ○ライスシャワー 0 / 4(3) 菊花賞馬
日経賞 天皇賞春(2勝)
93 ○ビワハヤヒデ
94 ○エアダブリン 0 / 3(0)
ステイヤーズS ダイヤモンドS
95 ○ジェニュイン 1(0) / 2(2) 皐月賞馬
マイルCS
96 ダンスインザダーク 1(0) 2(1) 菊花賞馬 菊花賞後
に引退
97 ○シルクジャスティス 0 / 3(1)
京都大賞典 有馬記念
98 ボールドエンペラー 1(0) / 0
99 ○ナリタトップロード 2(0) / 5(1) 菊花賞馬
阪神大賞典(連覇) 京都記念 京都大賞典
00 エアシャカール 0 / 2(2) 二冠馬
01 ○ダンツフレーム
02 ○シンボリクリスエス 0 / 6(4)
天皇賞秋(連覇) 有馬記念(連覇)
03 ○ゼンノロブロイ 0 / 5(3)
天皇賞秋 ジャパンカップ 有馬記念(それ以外は世代限定戦)
04 ○ハーツクライ 0 / 3(2) ※海外G1が1つ
有馬記念 ドバイシーマカップ
05 ○インティライミ 0 / 3(0)
チャレンジカップ 京都大賞典
06 アドマイヤメイン 1(0) / 1(0)
07 ○アサクサキングス 1(0) / 3(1) 菊花賞馬
京都記念 阪神大賞典
08 ○スマイルジャック 1(0) / 2(0)
関谷記念 東京新聞杯
09 ○リーチザクラウン 1(0) / 1(0)
マイラーズカップ
10 ○ローズキングダム 2(1) / 3(1)
ジャパンカップ 京都大賞典
11 ○ウインバリアシオン 0 / 2(0)
日経賞
12 ○フェノーメノ 0 / 5(2)
日経賞 天皇賞春(連覇)
13 ○エピファネイア
14 ○イスラボニータ 1(0) / 4(1) 皐月賞馬
マイラーズカップ 阪神カップ
15 サトノラーゼン 0 / 1(0)
16 ○サトノダイヤモンド 1(0) / 5(2) 菊花賞馬
有馬記念 阪神大賞典 京都大賞典
17 ○スワーヴリチャード 1(0) / 4(2)
アルゼンチン共和国杯 金鯱賞
大阪杯 ジャパンカップ
18 エポカドーロ 0 / 1(1) 皐月賞馬
19 ○ダノンキングリー 1(0) / 3(1)
毎日王冠 中山記念 安田記念
20 ○☆サリオス
21 ○☆エフフォーリア 1(0) / 3(3) 皐月賞馬
天皇賞秋 有馬記念
ハーツクライの有馬記念
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3.菊花賞
84 ○ゴールドウェイ 1(0) / 1(0)
毎日王冠
85 ○スダホーク
86 ○ダイナガリバー 1(0) / 2(2) ダービー馬
有馬記念
87 ゴールドシチー
88 ガクエンツービート 0 / 0 菊花賞後に引退
89 レインボーアンバー 1(0) / 0 菊花賞後に引退
90 ○ホワイトストーン 0 / 3(0)
大阪杯 AJCC
91 イブキマイカグラ 2(1) / 1(0)
92 ミホノブルボン 2(1) / 3(2) 二冠馬 菊花賞後に引退
93 ○ステージチャンプ 0 / 2(0)
日経賞 ステイヤーズS
94 ヤシマソブリン 0 / 1(0)
95 トウカイパレス0 / 0
96 ロイヤルタッチ
97 ダイワオーシュウ 0 / 0
98 ○スペシャルウィーク 2(0) / 7(4) ダービー馬
AJCC 阪神大賞典 天皇賞春・秋 ジャパンカップ
99 ○テイエムオペラオー 1(0) / 10(7) 皐月賞馬
京都記念 阪神大賞典 天皇賞春(連覇) 宝塚記念
京都大賞典(連覇)
天皇賞秋 ジャパンカップ 有馬記念
00 ○トーホウシデン 0 / 1(0)
中山金杯
01 マイネルデスポット 0 / 0
02 ファストタテヤマ 1(0) / 1(0)
03 ○リンカーン 0 / 3(0)
阪神大賞典 京都大賞典 日経賞
04 ○ホオキパウェーブ 0 / 1(0)
オールカマー
05 アドマイヤジャパン 1(0) / 0
06 ドリームパスポート
07 ○アルナスライン 0 / 1(0)
日経賞
08 フローテーション 0 / 0
09 ○フォゲッタブル 0 / 2(0)
ステイヤーズS ダイヤモンドS
10 ○ローズキングダム
11 ○ウインバリアシオン
12 スカイディグニティ 0 / 0
13 ○サトノノブレス 0 / 4(0)
日経新春杯 小倉記念 中日新聞杯 鳴尾記念
14 サウンズオブアース 0 / 0
15 ○リアルスティール
16 ○レインボーライン 1(0) / 2(1) ※天皇賞春終了後の故障により引退(命に別状はなかった)
阪神大賞典 天皇賞春
17 ○☆クリンチャー 0 / 芝1(0) ダート4(0) ※ダートは地方重賞3つ
芝 京都記念
ダート みやこS (佐賀記念 名古屋大賞典連覇)
18 エタリオウ 0 / 0
19 ☆サトノルークス 0 / 0 ※21年の目黒記念以降未出走
20 ○☆アリストテレス 0 / 1(0)
AJCC
21 オーソクレース 0 / 0
レインボーラインの天皇賞春
www.youtube.com
4.合計
皐月賞
G1馬 18
古馬混合重賞馬 17
古馬混合G1馬 10
重賞未勝利馬 6
クラシックの11月以降走っていない馬 6
G1勝利数 21
G1馬は多いもののそれ以外はそこそこ。古馬重賞馬自体は菊花賞よりも少ない。早期の引退馬が6頭と多く、それも影響していそう。
ダービー
G1馬 24
古馬混合重賞馬 28
古馬混合G1馬 17
重賞未勝利馬 2
クラシックの11月以降走っていない馬 2
G1勝利数 43
圧倒的に数が抜けており非常に優秀。出世順位と言っていいだろう。
また、皐月+ダービー2着馬の4頭は全員G1馬である。更に現役のサリオス以外は全員古馬G1を勝っている。現時点でも凄いが、サリオスが古馬G1を勝ったらもっと箔が付くので注目したいところ。
なのだがサリオスは距離適性が良く分からない状態のまま、どんどん短くして来てしまっているので、このままでは厳しい。
菊花賞
G1馬 9
古馬混合重賞馬 19
古馬混合G1馬 6
重賞未勝利馬 10
クラシックの11月以降走っていない馬 3
G1勝利数 22
G1馬が少ない上に重賞未勝利馬も多い。
更に古馬G1を勝った6頭中、
皐月賞かダービー馬→3頭
皐月賞かダービーの2着馬→2頭となり
これ以外はレインボーラインしか古馬G1を取れていない。
G1勝利数に関しては、ダービー馬のスペシャルウィークと皐月賞馬のテイエムオペラオーが合計11個と寡占してる状態。
古馬重賞馬はそれなりにいるのは救いか。
とはいえG1レベルだとパッとしない馬が多いことは事実として現れてしまっている。
5.まとめ
まとめた結果、菊花賞2着馬とダービー2着馬の間にとてつもないくらいに戦績の差があることが判明してしまった。
長距離重賞が国内外問わず少ないことが大きな原因の1つだろうが、それにしてもここまで如実に差が出るとは思わなかった。
まだ現役の馬がいるのでクリンチャーでもいいからなんとかG1をもぎ取って欲しく思った。